認知症になる原因としてさまざまなものがありますが、歯周病もその一つだということが解ってきました。
アルツハイマー型認知症と歯周病の関連性
これまでにも、アルツハイマー型認知症患者の脳から歯周病菌が見つかるなど、その関連性が指摘されていました。
歯周病とアルツハイマー型認知症との関連性を示唆する動物実験の結果も発表されています。まだ動物での実験といえども、歯周病と認知症の関連性があることはほぼ間違いないと考えられています。歯肉の毛細血管から細菌が入ることにより、アルツハイマー病だけではなく、糖尿病、妊娠中の場合は胎児へ影響があることも解ってきています。
歯周病はなぜなるのか?
歯と歯肉の間に磨き残しがあると、そこに細菌が繁殖し歯肉に炎症を引き起こします。腫れたり赤くなったり、歯磨きをすると出血しやすい状態(易出血性)となります。つまり、炎症が起きている状態です。
はじめは歯肉だけに炎症が起きていた(歯肉炎)ものがだんだん歯を支える骨にまで及んでくると、歯周病となります。歯を支える骨(歯槽骨)を細菌が出す毒素で溶かされてしまうと、歯がグラグラしてきます。
歯肉の内側がどうなっているのか、外側からではわからないことが多いです。エックス線を撮ったり、歯周ポケット検査をして調べることがとても大切です。