はじめから泣いていてイスにも座りませんでした
幼稚園生の彼女は、歯ブラシが大嫌いでほぼ全ての乳歯が治療の必要な虫歯でした。前の歯科で怖い思いをしたということで、初日は頑なに椅子に座りませんでした。
STEP 1|歯科以外の話を沢山しました
だんだん心を開いてくれ、それと共に治療も少しずつできるようになりました。まずは治療負担の少ない歯を選び、歯が治っていく様を細かく説明。子供だからといって説明を省いたりはしません。
STEP 2|成功体験を積み重ねることの重要性
彼女に対しては、鏡を見せながら痛くないように行うことで麻酔への恐怖心を克服。次回から「今日は麻酔しよう」とすすんで言うようになりました。
成功体験の積み重ねが自信に繋がる。これは、極めて重要だと考えております。
STEP 3|綺麗になった歯を維持したい
治療が進むにつれ、綺麗になった歯を維持しようと歯ブラシを頑張り始めました。
結果
治療を終えることができメインテナンスとなりました。
彼女の母親は、自分のせいでこうなってしまったと自らをかなり責めていました。初日は暗い表情だった母親が最後は別人のように明るかったことも忘れられません。
歯科医師は、子供の将来のために歯科への恐怖心を植え付けるような対応、治療はすべきでないと私は考えます。